リレイヤーIII:第三舞台

以前書いたことがあるかもしれないが、またもやこのDVDをみた。

作品紹介より

解散して、今はもうなくなってしまった、ある劇団。
みなそれぞれの職業についているが、たったひとりいまだに演劇を続けているメンバーがいた。物語は、もと劇団員のひとりが、この旅芸人を懐かしい町に呼び寄せるところから始まる。濃密なコミュニケーションが求められる時間と場所を共有した人々を、演技、演技の演技、演技の演技の演技、といった多重構造で描いた。世代的な共感を背景に活動してきた、第三舞台の、たどってきた道へのオマージュ。「リレーする人」というタイトルは、前と後それぞれの時代に橋をかける、というメッセージが込められている。1996年の作品。

本作品は劇団という集団を描いているのだが、なにも劇団に限った話ではなく、「ある共同体としての集団」であれば何でも当てはまる内容。
集団で活動している中、日常で誰もが行っている「演技」。
「演技の演技」、「演技の演技の演技」。
この作品は鴻上尚史が得意とする”三重構造”で話が進行していきます。
一度見ただけじゃ、話の流れはすべて把握できないけど、すっごく面白いんだ、この舞台。
笑えて、じっくり考えさせられて・・・、深いです。


で・・・この作品は

「僕たちの演技はどこまでつづいていくのだろう?」

と見ている人に問いかけてきます。

かつて、僕の身近にもそういう人がいました。
どんどん演技がうまくなっていくのを目の当たりにして、
僕はどんどん悲しくなった思い出があります。


第三舞台HP:リレイヤー


『リレイヤーIII』DVD