情報が消費される速度について

最近とっても気になっていることがあります。

それは

 「情報が消費される速度が異常に速くなっている」

ということです。ちょっと抽象的でわかりにくいかな?

例を挙げて言うと
 ・北朝鮮ミサイル問題
 ・昭和天皇発言メモ
 ・亀田疑惑
などなど、
毎日のように新しい話題がこの国には出ては消え、出ては消え・・・。

で・・・これらの出来事が話題に上らなくなるのが異常に速くなっている気がするのです。

事実、僕自身これらの話題について身近な人たちと会話をしたのは、それぞれ数日だった気がしますし、
一切話題に上っていないネタもあります。
それでいいのかなぁ・・・僕は違和感を感じています。

このような現象がおこってしまうのは、おそらくインターネットの普及による影響なんでしょう。

最近は事件発生直後にブログ、掲示板等による言論が一気に加速する(いわゆる祭り)ことによって、
周辺情報の調査&流布が1、2日くらいの間で一気に出尽くし、議論が終了します。


そして一気に醒めていきます。


確かにその1、2日間に流通する情報は、ネットが普及していなかった95年以前とは比べ物にならないくらい多面的で豊富になっています。
それはとてもすばらしいことだと思っています。

でもその一方で、それらの情報が受容できる臨界値に達した途端に、僕たちの思考は”もう無理”といった悲鳴をあげて議論は終了してしまいます。

その間、1、2日。

で、僕は・・・こんな短絡的な思考の繰り返しでいいのか?と、思うのです。
時間をかけた深い思考期間を経ることがなく、
雰囲気で物事が決まっているんじゃないか?と不安にもなるのです。

この現象に対する印象はネット利用頻度によって違うんでしょう。

ネット育ちではない40代中盤以上の人たちと、ネット依存で育っている年齢層。
この世代間での思考スピードの違いは、これからもっと顕著になっていくんだと思っています。
若年層の思考は僕が思っているよりも、もっとこの傾向が顕著なのかもしれません。

40歳代じゃないですが、だいだい僕はこの二つの世代の中間に位置する年齢で
今、新事業開拓の仕事をしています。

「今のスピード感の違いをキャッチアップしながら
 この二つの世代間に生まれるギャップを咀嚼し、前に進めていくこと。」

これが今の仕事をする上での”一番のキモ”なんだと思っています。

以上。たまに現れるまじめなエントリーでした。